ホットニュース
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皆さま、こんにちは。互助組合の宮崎です。
寒い日が続いておりますが、体調はいかがでしょうか? 今年もインフルエンザが猛威を振るい、私もドキドキしながら過ごしております。 皆さまもくれぐれもお体に気をつけて、まだまだ寒い冬を乗りきってください🤧
さて、1月12日に奈良ホテルにて実施いたしました、日本酒セミナーのご報告をいたします。 日本酒のセミナーとしては今回初めての実施となりますが、79名と多くの方からお申込み頂き、当日は49名の皆さまにご参加いただきました。
講師は、奈良ホテルソムリエの 乾 誠(いぬい まこと)様にしていただきました。
ソムリエ、バーデンダー、ドイツの最高級老舗高級紅茶ブランドであるロンネフェルト社認定のティーマスターシルバー、そして日本ソムリエ協会が2017年に新しく発足させた「SAKE DIPLOMA」という日本酒の資格など数々の資格を有する、オールラウンダーな講師の方であります。
まずは、座学からのスタートです。
日本酒とは何かから始まり、製造工程や生もと・山廃もと・菩提もと等の日本酒造りの技法、お米の種類に日本酒の分類、日本酒の器等やマナーについて、じっくりと教えていただきました。
その中で、私自身がそれ気になっていました❗という内容いくつかご紹介いたします。
日本酒を嗜まれる方でしたら経験された方も多いかと思いますが、お店で日本酒を頼んだら升にコップが刺さって出てきたこと、ありませんか…❓
ここにあふれるほどの日本酒を注ぐことを「もっきり」と呼ぶそうです。どれだけあふれさせるかがサービスのテクニックだそうです。たしかに、なみなみ入れてもらえると嬉しいですね😀
私はこれはどう飲むのか、どのタイミングでグラスを出すのか、升に入っているお酒はそのまま飲むのかグラスに移すのか、何が正解なのか全くわからないまま飲んでいました🤔
飲み方としては、
①升ごと持ち上げ口元に運び、グラスを持ってお酒を飲む。 ②グラスの中のお酒が、ある程度減ったら升のお酒をグラスに入れる。 ③それ以降は、グラスの底を拭いて直接テーブルに置いて飲む。
と良いそうです。 これでもう、戸惑いながら飲むことはありません。 ちょっと通な感じで(を装いつつ)、困っている友人に教えてあげることもできます😙
また、徳利は注ぎ口の逆から注ぐのがマナー?と少し前に話題になっていましたが、何故逆さに注ぐのが良いと言われるのか、というお話もしてくださいました。
・注ぎ口を上に向けた形が、仏教の宝珠の形に近く美しくみえるから ・注ぎ口の切れ目が「円の切れ目」と「縁の切れ目」を思わせるから ・戦国武将を暗殺する為、注ぎ口に毒を塗ることがあったから
という説があるようです。
実際には、こうしなさいという正式なマナーはないようです。
徳利を作っている方は、ここから注いでもらうために注ぎ口を作っておられるわけですので、普通に注ぎ口を使ったら良いのではないかということでした。
身近に戦国武将もおりませんので、注ぎ口を目一杯活用したいと思います。
ちなみに徳利に関してですが、まだ残ってるかな~と中を覗きこんだり、飲み終えた徳利を倒して置いておいたりするのはマナー違反とのことです😅
といった盛りだくさんなお話を聞いたところで、皆さまお待ちかねの日本酒の登場です。
一つ目は、今西清兵衛商店(奈良県)の発泡清酒「ときめき」が登場しました。
瓶内二次発酵というシャンパンと同じ製造方法で作られています。お米版のシャンパンですね😀
口当たりは、シュワシュワっと甘くてとても飲みやすいお酒です。
二つ目は、同じく今西清兵衛商店の「純米吟醸 吟麗」が登場しました。
酒造好適米を使用し、華やかな香り、やわらかなお米の味わいがあり、のど越しすっきりな純米吟醸とのこと。
こちらも飲みやすいお酒でした。とても香りが良くすっきりいただけます。
最初のお料理も登場🍴✨ 鯛のカルパッチョです。丸いものはシュークリームで、フォアグラのクリームと奈良漬け😮❗が挟まっています。香りの良いお酒と、カルパッチョのグレープフルーツソースの爽やかな感じがよく合います。
セミナーの内容に合わせて、料理長が趣向を凝らした地産地消のメニューを考えてくださっているようで、お酒にベストマッチのどれもこれも美味しいお料理を提供していただいております。 参加者の方には、お酒だけでなくお料理もお楽しみいただけると思います😊
三つめは、大倉本家(奈良県)の「陽の光」です。
蔵元自ら作る自作田の飯米「ひのひかり」で作った山廃純米酒。ほんのりヨーグルトっぽい甘い香りとのこと。
酸味とほんのり甘みがある、やや辛口のお酒です。
メインのお料理も登場です。 鱗がカリカリッと香ばしく焼かれた甘鯛と帆立貝柱に、大和の伝統野菜である大和まなと貝類が使われたソース。大和まなが使われたグリーンのソースがとても綺麗ですね😊
最後は、長龍酒造(奈良県)の「吉野杉の樽酒」です。
杉の清々しい香りと独特のコクと旨味が説妙に調和とのこと。
口に含むとふわっと杉の良い香りが広がります。
さて、日本酒と料理のペアリングですが、
ポイントその①日本酒は料理の味を引き立たせる。
料理が持つ特性を飲料の特性と同調させて引き立たせるとのこと。
例として、
青柚子を添えた初夏の爽やかな料理 → 青竹のような香りを感じる大吟醸 豆乳鍋 → サワークリームやバタークリームのような乳製品的香りを感じる純米酒 銀鱈の西京焼き → 白味噌にも共通する発酵バターやソフトタイプのチーズのような香りを感じる生もと系酒母による低精米の純米酒
など、日本酒と同じフレーバーや特性を持ったもの同士を合わせると良いとのこと。
香りの似たもの同士で考えるとわかりやすかもしれませんね😀
ポイント②日本酒は料理の味わいを補う。
例として、
大根と人参のなます → 華やかさと甘みを加えるように果実香が華やかな純米大吟醸 地鶏焼き → タレを漬け焼きしたかのように濃いトパーズ色をした熟成古酒 フォアグラ → 蜂蜜ソースを添えるように熟成させた貴醸酒
料理に日本酒を調味料と見立てて味を追加すると良いとのこと。
その他にも以下のように合わせるのがお勧めのようです。
また、ワインと同じように色や食感で合わせても良いようです。シュワっとしたシャンパンにはパリパリっとした餃子が合うというお話を以前聞きましたが、日本酒のスパークリングでも合いそうですね。
最後にデザートとして日本酒風味のシフォンケーキをいただき、最後まで日本酒を堪能することができました😊
その後は各々和やかな雰囲気で談笑を楽しんでいただき、解散となりました。
奈良ホテルのセミナーシリーズは大変ご好評をいただいており、来年度も色々企画予定です。 今回は残念ながら抽選で外れてしまった方も含め、皆さまのご参加を お待ちしております。