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ドイツ・クリスマスマーケット巡り②

みなさまこんにちは。金辻でございます。少し間が空いてしまいましたが、ドイツ・クリスマスマーケット巡りの第2弾をお届けさせていただきます😉🇩🇪

3日目の朝8時頃です。外はまだ真っ暗🌃冬至前後の1年で1番日の短い時ですので、緯度の高いヨーロッパでは朝8時でも夜はまだ明けません。大体9時くらいになると明るくなってきて、夕方は16時頃に暗くなります。夏はその逆で、夜が早く明け夜も21時頃まで明るい国も多いです。よって、夏場のヨーロッパは1日を長く感じるのでお得な気分だったりします😆

 

 

今回、バスとバスドライバーさんは2日目から最終日の空港までずっと同じです。ヨーロッパの観光バスの車内では大抵ペットボトルの水を1ユーロで売ってくれます。スーパーなどで買うよりかなりお得!みなさまもツアーでヨーロッパへ行かれることがあればぜひご利用ください👍

シートはこんな感じで革張りです。

 

 

ローテンブルクを出発し約4時間の長い道のり🚌車窓を存分に堪能いたしました。

ヴィース教会はロマンチック街道終点のフュッセン近くに位置し、草原の教会という意味です。こちらの教会はあまりツアーに組み込まれていない教会で、実際今回のツアー選びで日本旅行ベストにとても似たツアーがあり迷いましたが、比較してルックJTBの方にヴィース教会があったのが決め手の一つでもありました。

 

この教会には「ヴィースの奇跡」と言われる伝説があります。
1732年、ヴィース教会に近いシュタインガーデンの修道院に「鞭打たれるキリスト」の像がもたらされました。このキリスト像は血を流す姿があまりにリアルで悲惨だったため、嫌われて飾られることなく修道院の屋根裏に8年も放置されたままになっていました。それを見つけたマリア・ロリーという農婦が哀れに思ってこの像を譲り受け熱心に祈りを捧げ続けました。

 

すると、数ヵ月後の1738年6月14日、なんとキリストの像が涙を流し始めたのでした。この奇跡に驚いたロリー夫妻は、この像を牧草地にあった小さな礼拝堂に安置しました。この奇跡はまたたくまに広がって、やがて多くの人が巡礼するようになりました。その後、この像を拝んだら病気が治ったという新たな奇跡話なども加わり、巡礼者がどんどん増えて新しく建設されたのが今日の「ヴィース教会」です。
そういった歴史を知っていると見方も変わります。

中に入ると外観のシンプルさからは想像つかないほどの豪華絢爛な内装。天井一面のフレスコ画は圧巻です。写真に収めるのが難しい!

 

こちらのフレスコ画は18世紀ドイツ・ロココ建築の最高傑作とされています。ロココ様式はフランスで生まれたものですが、ドイツのロココはそれに後期バロック様式の要素も加わった独特のものです。宗教的にも芸術的にも非常に価値の高いこちらの教会は、ユネスコの世界遺産にも登録されていて、キリスト教の巡礼地として多くのキリスト教信者が訪れるそうです。

 

 

 

 

こちらが、先ほどご紹介したヴィースの奇跡で涙を流したとされるイエス・キリスト様です。

 

 

 

 

 

教会入り口の上部のパイプオルガン。なんとも素晴らしいです✨時間を忘れて見入ってしまう程の教会でした。もし教会にご興味のある方はぜひヴィース教会をおすすめいたします。

 

 

 

 

教会の裏側は「草原の教会」の名の通り草原が広がっていて馬や山羊などが放牧されています。遠くには雪化粧をまとった山々。

 

 

 

 

次は今回のツアーのハイライトの一つ「ノイシュバンシュタイン城」へと向かいます。雪景色の山々を見渡しながら牧草地帯を走っていくと、山の中腹にお城が現れます。かなりの曇天でしたが見つけたときは感動いたしました😲

 

 

 

 

まずはお城の麓のレストランでツアーの皆様と一緒にランチです。メインは豚肉のロースト🍽デザートはWECKの容器に入っています。何年か前にジャーサラダが流行った時、1番はメイソンジャーが人気があったのですが、こちらのWECKもあってミーハーな私は購入していたのでした。蓋もあって今でもプリンなどを作るときに大活躍しています🍮密かにデカンタも持っていたりします🥛

本題に戻って、麓からお城へは、徒歩か馬車(写真)か専用のバスとなります。徒歩だと約40分、今回意気込んで履いてきた重いスノーブーツで登るのは辛いものがあるので、バスか馬車で登りたいなと思っていましたが、あいにくの天候で道が凍結の為バスは運休、馬車は大行列、、、頑張って歩いて登りました😰翌日筋肉痛になったことは言うまでもありません(-_-;) 途中で馬車に何度も遭遇、結構な坂道を2頭で12人乗せて引いていました。馬ってとっても力持ちですね。お値段も6ユーロとかで意外にリーズナブルです🐴

ノイシュバンシュタイン城の築城は19世紀。 日本は明治時代の頃となり、かなり新しいお城です。また、意外にも石造りではなく鉄骨コンクリート造りとなっております。このお城には城主ルートヴィヒ2世のこだわりが随所にあります。ルートヴィヒ2世は幼少期、多忙な両親にかまってもらえず読書に没頭。古代神話や中世の騎士物語に熱烈な憧れを持つようになります。またドイツの歌劇作家リヒャルト・ワーグナーをこよなく愛し、バイエルン王となったルートヴィヒ2世は膨大な費用を自分が好きな音楽と建築に注ぎます。

当時のバイエルンは戦争に負けて多額の賠償金の支払いを抱えており財政難に陥っていたにも関わらず、ルートヴィヒ2世はかねてからの憧れだった中世の世界を再現すべくノイシュバンシュタイン城を含め豪華なお城や宮殿を次々と建築し、「狂王」「メルヘン王」などと呼ばれ、反感を買うようになります。それを危惧した家臣達は彼を精神病として廃位させた翌日、シュタルンベルク湖で彼と彼の医師の亡骸が発見され、未だにその死の原因は解明されておらず様々な説が語られています。

 

ルートヴィヒ2世は自分の死後、ノイシュバンシュタイン城を取り壊すように指示していたそうですが、今では世界から年間100万人以上もの観光客が訪れる観光地となり、築城150年以上の時を経て、バイエルン州の重要な収益源として貢献しています。ちなみに、こちらのお城は世界遺産ではありません。申請したら間違いなく世界遺産登録されると思いますが、登録すると色々な規則や制限などがあるため、敢えてその道を選んでいないようです。世界遺産でなくとも誰もが知るドイツの観光名所を誇っていますので、その必要もないと言えますね。

ちなみに、ノイシュバンシュタイン城は、現在向かいにあるホーエンシュヴァンガウ城のある地にかつてあった「シュヴァンシュタイン城」にちなんで付けられた名前です。この城を含むシュヴァンガウという地名は「白鳥の里」の意味で、「ノイ」は「新しい」という意味、ノイシュヴァンシュタインは「新白鳥城」という意味になります。言わずもがな、東京ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになっていることでも有名です🏰。

 

前置きが長くなりましたが、息切れで道中無言になりながらもお城のところまで登ってきました~!
目下に広がる雪の田園風景。

 

 

 

 

実はこのとき雨風に見舞われていましたが、吹きさらしの見晴らしの良いところへ行き写真を撮っていました。奥の方には川が流れています。

 

 

 

 

残念ながらお城の入り口部分は工事中でしたが、この天候で写真に影響はさほどありません。

 

 

 

 

 

お城の真下からの眺め。立派です。
想像以上に大きかったです😲

 

 

 

 

 

奥に見える橋がマリエン橋。バスで登るとこちらの橋に行くことができます。この橋からのお城の眺めがすばらしく、楽しみにしていたのですが残念ながら持越しとなりました。バスで登った場合はこの橋からお城まで歩いて来ることになるそうです。あと、こちらの橋には観光客を狙ったスリがいるそうですので、お気をつけください。

お城への入場方法ですが、今回私たちはツアーでしたのでチケットを配っていただくだけで楽チンです♪今後個人で行かれる方のご参考に。まず麓で入場券を買う必要があります。たまに見逃して上まで来てしまわれる方もいるそうですが、入場券は麓でしか買うことができませんのでご注意を!事前にネットからも予約可能です。当日購入はかなり並ぶこともあるそうですので、事前予約がオススメ!事前予約の場合も麓のチケットセンターで引き換えの必要があります。そして、チケットを無事交換したら山道を登り、ゲート付近で入場時間まで待機します。

チケットに入場時間が書いてあって、その時間から10分間の間に入らなければいけません。私たちの場合は14:45が入場時間です。ゲートの上に時間が表示されていて遅れたら入れないという厳しいシステムです。

 

 

中に入るとオーディオガイドを渡されますので、Japaneseと言いましょう!日本語でガイドが流れます。中はまるでディズニーランドのホーンテッドマンションのような感じで、同じ時間に入城した人たちと一緒に順番に部屋を回って行きます。効率の良いシステムだなぁと妙に感心しました。笑 もちろん中もすごく良かったです。写真撮影は禁止ですので内部の画像はありませんが、工事中のところもあったのでまた行きたいと思っています。余談ですが、麓のお土産店ではドイツのブランドフェイラーの限定ノイシュバンシュタイン城柄のハンカチを売っています😉

夕方、お城の麓を出発し、ミュンヘンまで移動します。バスで約2.5時間、132km。ここで運動不足の私は登山で疲労困憊し、車中で爆睡してしまいました。軽く眠るぐらいなら良かったのですが、これでどうも調子が狂ってしまいミュンヘンで体が怠くて食欲もないし、しんどかったです(-_-;)
みなさん、旅先での体調管理は慎重に!でも、この美しい光景を見たら一瞬でテンションも上がります😀

 

既に辺りは真っ暗で、ツリーや屋台がきらめいています。今回色んなマーケットへ訪れましたが、個人的にはミュンヘンのクリスマスマーケットの雰囲気がかなり好みでした💕
さて、夕食の調達に繰り出します!

 

 

 

一通りまわって、めぼしいお店をいくつか見つけました。
こちらはグリューワインのお店。なんと、グリューワインのラム酒掛け!お酒の弱い私はぐびぐびとはいきませんが美味しかったです!他に、アマレット掛けもありました。ミュンヘンのカップも好みです☺

そして、この旅のどこかで絶対食べようと思っていた『Reibekuchen』(ライプクーヘン)。こちらのお店では『Reibervatschi』となっていましたが、作っているところを確認して探し求めていたものと間違いないようです。一つ注文すると、何を乗せるか聞かれ「ミット アプフェル(リンゴ)ビッテ!」といってリンゴのムースを選択。写真の4.5ユーロの「mit Apfelmus」です。その下のKnoblauchcremeはガーリッククリーム、一番下のKräuterquarkはハーブのフレッシュチーズとのこと。今思うとどれも美味しそう!もう1種類食べればよかったな・・・。(しんどかったのではないのかい?)

さて、出てきたのはこちら。大きなウエハースにリンゴムースがかかっていてハッシュポテトのようなジャガイモを薄く揚げたものが3枚乗っています。
ジャガイモとリンゴって日本で余りない組み合わせですが、食べてみるとポテトの脂っこさを酸味のあるリンゴでさっぱりさせてくれます。食事系とデザート系の間な感じでめっちゃ美味しかったです^m^

 

そして主食のカリーブルスト。これまた文句なしの美味しさ!
カリーブルストのカリーは想像通りカレーのカリーです。シンプルなカレー味のウインナー。でも何故かハマります。

 

 

 

そんなこんなであっという間に帰る時間となり、ホテルへチェックイン💤

これにて3日目終了。1日目~3日目で4つのクリスマスマーケットを巡りました🎄最後まで読んでいただき、ありがとうございます🥨次は最終回となります!